これまで、英仏の再処理工場の周辺地域において、小児白血病の発生率が高いとする報道や論文が発表されてきたことは事実です。これを受けて、英仏の政府は、それぞれの専門家による委員会を設置して調査を進めてきており、調査結果についてこれまで幾つかの報告書を発表してきていますが、それらによると、白血病の発生率の増加はみられるものの、いずれの報告書でも再処理工場からの放射性物質の放出や父親の被ばくとの間に有意な因果関係は認められないと結論されています。
また、これまでの調査結果では、周辺地域への人口混合によるウィルス感染の可能性などが示唆されています。
なお、六ヶ所再処理工場から放出される(排気筒及び海洋放出口)放射性物質による一般公衆(施設周辺)への実効線量は、年間0.022ミリシーベルト(気体廃棄物0.019ミリシーベルト、液体廃棄物0.0031ミリシーベルト)と評価されており、法令に定められた原子力施設からの線量限度(年間1ミリシーベルト)の約1/50であり、自然放射線の地域差などと比較しても非常に小さな値です。
従いまして、六ヶ所再処理工場の影響で白血病になることはありません。
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